PRの理論から実践まで。株式会社オズマピーアール独自のフレームを解説した『世の中の最適解を共に考える 「問い」を立てる力』発売
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷口奈緒美)は2023年8月25日に『世の中の最適解を共に考える 「問い」を立てる力』(株式会社オズマピーアール、榑林佐和子、林直樹・著)を刊行しました。
PRとは何か?
「PR」という言葉を目にすることが増えたという人は多いでしょう。
「PR」というと、宣伝、広告、広報、パブリシティ、就職活動のときの自己PRなど、組織や個人が社会に向けて自身の考え方や商品・サービスの魅力を伝えること、と捉えている方が多いようですが、これには誤解があります。
PRとはPublic Relations(パブリック・リレーションズ)の略です。
直訳すると「パブリック(公衆)」との「リレーションズ(関係性)」。すなわち、「企業などの組織体が社会との良好な関係性を構築し、維持すること」を言います。
組織には、顧客、取引先、株主、投資家、地域社会、官公庁、メディア、就職希望者など、さまざまなステークホルダー(利害関係者)がいます。つまり、「社会との良好な関係性の構築」とは、「さまざまなステークホルダーとの良好な関係性を創ること」ということもできます。
なぜ今“PR”なのか?
近年、PR活動が大きく注目を集めることが増えています。
その背景には、世の中の2つの変化が関係しています。
1つめは、正解のない時代の到来です。あらゆる課題を解決しようとするとき、過去の正解が通用しない世の中になってきています。これまでは、正解にどれだけ早くたどり着けるかが求められていましたが、市場の成熟に伴い、そのつど最適解を見つけなければならない時代に突入しています。
もう1つは、かつては自社の利益やシェア拡大が優先されていたのが、今では、企業として社会課題に取り組むことが本格的に求められるようになったことです。
国連で「SDGs(持続可能な開発目標)」が採択され、「ESG(環境・社会・ガバナンス)」などの考え方が普及しました。世界各国が社会課題に取り組もうとしている潮流は、企業にとって無視できるものではありません。企業が社会に貢献しようとする姿勢は、投資家からの評価にもつながります。
同時に、生活者の中でも、社会課題に対する企業の取り組みへの関心が高まってきています。
事業活動と社会課題解決を同時に続けていくことがこれからますます求められるようになるでしょう。そのためには自社だけでなく、社会を含めたステークホルダーすべての利益を追求していかなければなりません。みんなが納得する「新しい正解」を探す時代が到来したのです。
さまざまなステークホルダーと双方向で良好な関係性を構築しながら答えを創り出していく――そこで重要になるのが、パブリック・リレーションズの考え方です。
PRの本質と実践がこの1冊でわかる!
本書は、企業の課題を社会との関係づくりの観点から解決するプロフェッショナルであり、日本を代表するPR会社の一つでもあるオズマピーアールが、PRとは何かを紐解きながら、同社独自の社会課題解決フレーム「社会デザイン発想」を、図解を交えながらわかりやすく紹介しています。
「社会デザイン発想」とは、一言でいうと、「組織・ブランドのメリット」と「社会の多くの人の共感」が両立する「最適解」をステークホルダーとともに共創し、世の中に浸透させる考え方のことです。変化し続ける社会の中で起こる問題から本質的な問いを見出し、多くの人たちと共通のゴールを持ち、最適解をデザインしていきます。
本書では、同社が取り組んだ4つのプロジェクトの事例を詳細に解説しており、「社会デザイン発想」を実践的に学ぶことができます。
パブリック・リレーションズの理論から実践にいたるまで、わかりやすく理解できる1冊です。
<早稲田大学商学学術院教授 恩藏直人氏推薦>
「ビジネス課題はパブリック・リレーションズで解決できる。豊富な実務経験での知見を凝縮した一冊」
書籍概要
【目次】
まえがき パブリック・リレーションズの視点から、「最適解」を見つけていこう
第1章「PR」という言葉の誤解――パブリック・リレーションズとは
第2章なぜ、パブリック・リレーションズがいま注目されているのか
第3章「社会デザイン発想」で企業課題に最適解を見つける
第4章“痛みのオノマトペ”開発――「神経の痛み」受診促進
第5章住民との共創で団地の課題を解決――茶山台団地再生プロジェクト
第6章古材の再活用で循環型地域社会への貢献――瀬戸内造船家具
第7章地方都市の移動人口を拡大――リモート市役所
第8章社会デザイン発想とパブリック・リレーションズ
あとがき 早稲田大学商学学術院 教授 嶋村和恵
【著者情報】
株式会社オズマピーアール
国内、海外の企業、政府関係機関、公的団体などのクライアントに企画立案から実施まで行う総合PR会社。1963年に設立、2011年より博報堂グループに参画し、社会に「問い」を立て、新しい「あたりまえ」を創ることを仕事の理念にしている。社会デザイン発想をベースに、マーケティング、コーポレート、ヘルスケア、ソーシャルチェンジの各領域のコミュニケーションにおいて、これからの社会にポジティブな変化をもたらす新しい「あたりまえ」となる価値観や行動様式、企業/団体における社会的価値と経済的価値を創出していくことを目指している。国内・海外のアワードも数多く受賞しており、メディアトレーニングやリスク・クライシスマネジメント、パブリック・アフェアーズなどの業務も行っている。傘下のグループ会社としてピーアールコンビナート、ジェイ・ピーアール、トイロの3社がある。
榑林 佐和子(くればやし さわこ)
戦略PR・マーケティングブティック会社を経て、オズマピーアール入社。官公庁ほか、大学、食品、飲料、製薬、商業施設、生活用品など幅広い領域のマーケティング・コミュニケーションにおいて、戦略立案から実施まで数多く手がけ、現在、執行役員兼リレーションズデザイン本部長。「PRアワード」グランプリ、「カンヌライオンズ」ショートリスト、「スパイクスアジア」シルバー受賞。PRSJ認定PRプランナー。
林 直樹(はやし なおき)
博報堂で食品、飲料、製薬、金融、官公庁などのビジネスデザイン業務、計画管理業務等を担当したのちにオズマピーアールに出向。取締役常務執行役員を経て、現在、エグゼクティブマネジメントアドバイザー。早稲田大学大学院商学研究科修了(経営学修士)、早稲田大学招聘講師、大阪芸術大学非常勤講師。日本広告学会監事、日本広報学会会員。
書籍情報
タイトル:『世の中の最適解を共に考える 「問い」を立てる力 社会デザイン発想で共創する新しい「あたりまえ」』
発売日:2023年8月25日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:四六判/256ページ
ISBN:978-4-910286-35-8
定価:1870円(税込)
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