さくらほりきり、手作りの喜びを届けたい!「誰でも作れる」が鉄則!? ~ヒット連発の裏側に若手デザイナーの献身あり~
1977年創業の株式会社さくらほりきりは、手芸キットを販売しています。企画やデザインも自社で行っており、これまで「和紙工芸品」や「きめこみパッチワーク」などのヒット商品を生み出してきました。しかし、生活が多様化した現代においてラインナップを刷新していくことも弊社の課題のひとつでもありました。社員全体の繋がりを強化し、若手デザイナーの意見も積極的に取り入れることで、近年は生活小物やインテリアなど新しい分野のキット開発にも挑戦しています。中でも2020年に登場した「仮置きマスクケース」は、好評で6000人を超えるお客様に購入をいただきました。発案したのは、企画課主任であるデザイナー関島梢。彼女は、「お客様が気持ちよく作れるものを」という信念を持ち日々企画を行っています。ヒット商品を生み出す想いに迫りました。
「さくらほりきり」のこれまでの歩みについて
さくらほりきりは、堀切彌太郎(ほりきりやたろう)が1977年に創業。元々箱職人だった彌太郎は、オイルショック後の不況の際、「一般の方でも職人と同じような品質の箱が作れる仕組みが作れたら、新しいビジネスモデルになるのでは」と考えました。そこで生まれたのが、華やかな和紙に包まれた「小箱」や「小物入れ」など工芸寄りの商品。そこから次第に布を扱った手芸へと広がり、今では「きめこみパッチワーク」といった工芸と手芸とを合わせたキットまで手掛けています。

作るよろこびを届けたいという企業理念により生み出された弊社の商品は、これまでPTAの親睦を目的とした講習など地域の女性を中心にご愛顧いただいてきました。その一方で、女性の社会進出や生活様式の多様化が進み、弊社キットを愛用する人たちも多種多様になりました。そこで新たな風を吹き込むために行ったのは、若手デザイナーの登用でした。
若手デザイナーの織り成すさくらほりきり×トレンドキット

写真はよくインテリアとして店先に見かけるハーバリウムです。実は、この商品は弊社企画のキット「和紙のハーバリウム」。和風キットを扱う企業と認知されているかとは存じますが、近年こうした流行も取り入れたアイテムもラインナップに追加しています。トレンドをおさえながらも中身の花は和紙を使用しており、その特異性と美しさから瞬く間にヒット商品をなりました。オイルに浮かんだ和紙の透明感や色彩を楽しんでもらいたいと企画したのは、若手デザイナー関島梢(せきじま・こずえ)でした。

ヒット連発の裏側にデザイナー関島梢あり!

企画課主任の関島梢(せきじま・こずえ)は武蔵野美術大学を卒業後、2013年に入社しました。元々大学ではインダストリアルデザイナーを志望して電化製品や日用品など立体的なデザインを学んでいた関島。彼女が就職活動を行っていた当時は、東日本大震災発生後でその余波が採用試験にも残っている頃でした。弊社にやってきた関島は、はじめこそどんなデザインをしていくのか手探り状態でしたが、働く中で信念を持つようになりました。

お客様とのふれあいから学ぶ「作る喜び」

コロナ禍以前まで弊社の強みの一つに「展示即売会」がありました。各地でキットの販売や講習を開き、交流するというものです。その中で実際にお客様がキットを製作する様子や、感謝の言葉を受け取るうちに関島は手芸のあたたかさを感じ、「お客様が気持ちよく作れて、完成したら喜んで使ってもらえるものを作りたい」と思うようになりました。そこで生きてきたのが大学時代に学んだ「世の中にすでにある形をよりよくデザインしていく」というインダストリアルデザインの力でした。どう組み立てれば誰もが簡単に作ることが出来るのかを念頭にキットの作成やネタ探しと試行錯誤を繰り返しました。
売り上げ数30000個のヒット商品「仮置きマスクケース」の誕生
新しい生活様式へと変化した2020年。「仮置きマスクケース」が関島の手によって企画されました。きっかけは、社員同士での雑談。「食事の時に外したマスクの置き場はどうしている?」という疑問からでした。今や老若男女問わず着用するマスクだからこそ、縫う必要がなく作れ、清潔に使えるものをと考えた関島は、台紙に手持ちの布地を貼るだけで、更にマスクの触れる面はふき取りが出来るラミネート素材を用意しました。

今の時代にマッチしたこのキットは人気を博し、6000人を超えるお客様の手に取っていただけました。
常にアンテナを張り続け、まだまだ企画したいキットは山ほどある。自分が3人欲しいくらいだと関島は話します。今後もお客様に寄り添う、作る喜びを届けられるキットの開発に邁進していく所存です。























