Snap Inc. 日本代表 長谷川 倫也氏に独占インタビュー Snapchatは本当の自分をシェア出来るカメラアプリ
昨年2021年8月に、Snap Inc. の日本代表として日本国内初の社員となり、2022年3月29日に日本オフィス開設。日本独自の戦略を開始している。
今回は日本代表の長谷川 倫也氏にSnapchatの特徴や今後の日本での活動、。Snapchatの強みなどをお聞きいたします。
Snapchatの強みを教えてください
欧米では13歳~24歳の90%がSnapchatのユーザーになっています。グローバルでは1日30回前後アプリを立ち上げているユーザーが多く、日常を気軽に 共有できる人気のコミュニケーションアプリとして生活の一部になっています。
Snap Inc.:https://www.snapchat.com/ja-JP
「遠く離れている友達でも近くに感じる。」本来あるインターネットの良さを生かした環境を最大限に活用し、他のアプリの様に食事などの日々の写真や動画を「投稿」=「情報」として発信するものとは違い、Snapchatでは「他の人の視線を気にせず」届けたい相手だけに気軽に共有し発信する事が可能になっています。送った写真や動画が 一定時間で消えることも特徴です。
自分の意志で写真を多くの方にシェアしたい場合は、誰でも観られるように出来ますし、この写真はこの人にだけ送りたいというシェア方法もあるので「誰の目も気にせず、好きな相手に送れる」のがSnapchatの強みとのことです。
長谷川氏の「いいねや既読を気にしない」「ノープレッシャー」という言葉がとても印象的でした。
日本でのSnapchatは、楽しく斬新な自撮りレンズのイメージが先行しており、写真加工アプリのイメージがついていますが、アプリ起動時にカメラ画面が起動されているのは、コンテンツファーストの考えのもとに「手軽に」「自分らしく」「自由に」「ユーザーフレンドリーに」発信できる設計とのことです。
筆者はクリエイティブ関連の仕事に携わってきたこともあり、Snapchatのサービス開始初期からアプリを使用していますが、今回写真や動画を撮ってからシェアする人を選べるという設計の理由を知り、Snapchatがカメラ機能から起動する理由が今回、分かりました。
都内でもオフィスを原宿においた理由をお聞きしたい
数年前に原宿のカワイイ文化も流行し、今も若者文化と新しいクリエイティブを発信している原宿にいるα世代~Z世代にSnapchatを使って欲しいという意味もあり、原宿にオフィスを開設しました。特にメインターゲットであるZ世代の人に「学校帰りに気軽にオフィスに寄って勉強する場」や、「Snapchatを介して友達と繋がる場として使って欲しいという長谷川氏の言葉が印象に残っています。
より身近でありのままの姿をシェア出来るSnapならでは発想とも言えます。
まだ体験した事のないユーザーに向けてSnapchatの強みが知りたい
「●●映え」というワードに囚われない誰もが自由に自分をさらけ出せる機能がSnapchatの特徴です。初期設定では、いいね!やコメント機能などは無く、既読スルーが前提です。長谷川氏は「投稿に対する数値化された評価が無く、既読をつけてしまったからすぐ返信しなければというプレッシャーも無い、ストレスフリーな環境が、Snapchatのコミュニケーションアプリとしての優位性です」と、他アプリとの違いを語りました。
特にお聞きしたかった興味深いポイントでは、「違う誰かを演じなければいけない」、「映えなければいけない」、「完璧でなければいけない…」と言った自己肯定感が低い人にも「自由に是非、利用して欲しい」と仰っていただき、他のソーシャルアプリより気楽に楽しめる印象が伺えました。
個人情報や位置情報を出すことが苦手な日本に対してどの様に取り組んでいくのか
「SNSはシェアすると見知らぬ誰かへの影響が少なからずあります。鍵アカウントにしても鍵アカウント内の全員が見ることができますし、多様な関係性の中で複数アカウント(裏アカウント)を作り続けるのにも限界があります。
DMを利用して親友だけに送る事も可能ですが、既読スルーが気になってストレスを抱える人も多いと思います。」
しかしSnapchatでは「この写真を●●と●●にシェアしたい」「親友の●●だけに」と指定してシェア出来る点がポイントで、撮影し投稿された写真の中には「どうでも良い写真」が存在しないと考えており、「どんな写真でも見せたい親友が必ず居ると思います。シェアするのに難しい事を考える必要はありません。」と熱く語られました。
また長谷川氏は「ネット環境は世界中に繋がっているので、毎日をSnapし友達との距離感を縮めるツールとして活用して欲しいと思っています。他人ではなく親友同士であれば「日常をシェアする」「迷わず・悩まずにシェア」するという点も踏まえマップ機能の位置情報も、表示のオン・オフ設定が出来る様になっています。
特にマップ機能に関しては、都心部はもちろん、地方などのクルマ社会の地域の方も、是非マップ機能を楽しんで頂けると新たな発見や可能性が広がると思います。
日本からARレンズを作り出す学生たち
Snap Inc.はSnapchat内で使えるARレンズを作れるLens Studioというツールを無料で提供しています。Lens Studioの日本語版の提供も検討されているとの事でZ世代が自分のコミュニティやサークル活動でも自由にARレンズを作って発信する事も可能になります。既に大学生が新しいARレンズ制作を行い、サークルで自分達だけのARレンズを使いSnapchatを楽しんでいます。
クリエイター目線で見ても、学生が新しいARレンズを作りトレンドを生み出す可能性を持っているLens Studioの今後が楽しみです。
発表前の日本独自のコンテンツやクリエイティブツールを少しお聞きしたい
グローバルではGUCCIなどのファッションブランドが、AR技術を用いてバーチャル試着体験を行っています。既に日本でも大手化粧品メーカーがARレンズを作って提供しています。店舗に行く前に自宅で、Snapchatを使い自分に合う商品を手軽に試せる点はユーザーにとってもWin-Winになると考えています。
またSnap Starとして国内のインフルエンサーを支援し注力します。
今後も国内においてSnap Starの発掘も行っていく予定です。
ARを使ったリアルイベントの開催は検討されていますか?
「現状はまだ東京オフィスを開設したばかりなのですぐには考えていませんが、
学生を集めLens Studioを使ってその場でARレンズを作ったりしてみるのも面白いと思います。」
現在、日本では小学校からプログラミングを学んでいて、高校生や大学生になった時にクリエイターになりたいという人も多くいます。トレンドを意識したARレンズを作って世界に発信することも出来るLens Studioのアップデートに期待しています。
最後に日本のユーザーに一言お願いいたします!
「Snapchatを使ってもっと自分らしく、もっと自分をさらけ出して、ノープレッシャーでくだらないことでも友人とシェアして日常をハッピーにして頂ければ嬉しいです!」
まとめにかえて
筆者は最後の言葉を聞いた後、「スマホとお財布どっちが大事?」という記事を思い出しました。そこでは、Z世代の5割以上が、「紛失して困るものはスマホ」と答えていたと記憶していまする。毎日必ず持ち歩くスマホの中にあるSnapchatは人々に寄り添って、日常をアップデートするアプリだと思います。
長谷川氏のSnapchatは、「くだらないこと」も仲良しや親友とシェアして「毎日をハッピー」にするというチカラ強い言葉が印象的でした。既にSnapchatをスマホに入れている方はもちろん、。これからSnapchatを使ってみたい!という人もレンズ機能やAR機能を存分に使って親友と一緒に「ノープレッシャー」で気軽に日常をシェアして楽しめるアプリだと実感しました。
スナチャってなにをするアプリ?
いいね、コメント、プレッシャー、ぜんぶなし!消えていくから既読スルーでぜんぜんオッケー!ノープレッシャーで今をスナップしてベストフレンドに日常をシェアする新しいタイプの コミュニケーションアプリです。
投稿時に「この写真投稿しようかな?」など細かい事は考えないで、コンテンツファーストのコミュニケーションアプリ。
広く他人へ発信するアプリではな無く、親友との距離をもっと近くに「仲良しオンリー」という言葉は、日本のZ世代、これからのα世代の人に楽しんでもらえるコミュニケーション手段として期待が膨らみます。Snapchatは、「青春のいまを」「一瞬を」アプリ一つでシェア出来ると共に、親友をもっと近くに感じることが出来ることから、SNS疲れを癒すソーシャルメディアの処方箋でもあります。
はじまるよ。
Snapchat
Snap Inc.
日本代表:長谷川 倫也
アマゾンジャパンでは、プライム・ビデオの立ち上げメンバーとしてコンテンツ・オペレーションを統括。後にモバイルプロダクトのマネージャーを歴任。 フェイスブック・インスタグラムでは、グロース責任者として成長を推進。アプリの強みを引き出す第一人者。
2021年8月に Snap Inc. 日本代表に就任し2022年3月29日に日本オフィス開設。
Snapchatのシェア拡大に尽力している。
Snapchatとは
元々、Snap Inc.はNYSEに上場している米国のソーシャルメディア企業で、写真・動画共有アプリを通じ、ARを使ったショート動画や可愛く、楽しめるレンズ機能で写真加工が情報交換やコミュニケーションのサービスを提供。全世界で3億1900万人のデイリーアクティブユーザーを抱えている人気の写真共有コミュニケーションアプリ。
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