食中毒の発生件数 最も多いのは10月?! 秋こそ注意! 専門家直伝「食中毒予防の3原則」 ~脱・布タオルで今日からできる「水まわりの新常識」とは~

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食中毒の発生件数 最も多いのは10月⁉ 秋こそ注意! 専門家直伝「食中毒予防の3原則」

高温多湿の日本では、暑い季節だけではなく、年間を通して食中毒に注意が必要です。そこで、今日からすぐに取り入れられる「食中毒予防の3原則」について、健康を守るお掃除士/医療環境管理士の松本忠男先生に聞きました。

ヒューマンアカデミー

秋も食中毒に注意⁉ 細菌性食中毒が最も多いのは10月!

梅雨から夏にかけての時期は、食べ物も腐りやすくなるため、食中毒には要注意ですよね。
しかし細菌性食中毒は9月10月も引き続き多く、2020年には食中毒全体の発生数が最も多かったのはなんと10月でした。

秋に細菌性食中毒が多くなる理由

①夏バテ後の体力&免疫力低下
気温の変化で体調を崩しやすい季節

②行楽シーズンで野外での食事機会増加

③「秋は大丈夫」という油断による予防不足

食中毒発生件数 令和2年度参考:https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/statistics.html

食欲の秋を満喫するために徹底したい「食中毒予防の三原則」!

一般的に食中毒を予防するには、菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」という3点が大切だと言われており、これを「食中毒予防の三原則」といいます。
今回は健康を守るお掃除士 松本忠男さんに、一般家庭において気を付けるべきポイントとしてキッチンや洗面所といった水まわりでの食中毒予防法を調理中と調理後に分けて教えて頂きました。

調理中の食中毒予防の三原則

つけない

・食中毒の原因菌やウイルスを食べ物に付着させないためにこまめに手洗いをしましょう。

・生の肉や魚などに触れた調理器具から、他の食材に菌が付着しないよう、使用の都度、きれいに洗い、できれば殺菌しましょう。

ロール型のキッチンペーパーは使うときに未使用の部分を触り汚してしまうことも。調理中の濡れた手でもストレスなく使えるフィルム包装型がおすすめです。食材や食器に直接触れるキッチンペーパーも衛生的に保ちましょう。

調理中の食中毒予防の三原則

増やさない

・食べ物は購入後、なるべく早く冷蔵庫に入れ、低温で保存しましょう。
高温多湿状態では菌の繁殖スピードが速まります。
冷蔵庫の中でも菌はゆっくりと増殖するので、食材は早めに使うことが大事です。

やっつける

・ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。
肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。
特に肉料理は中心までよく加熱することが大事で、中心部を75℃で1分以上加熱することが目安です。

調理後の食中毒予防の三原則

つけない

・残った食品を扱う際にも、手洗いを徹底し、清潔な容器に保存しましょう。

・食器用スポンジや布ふきん、シンクは細菌やウイルスが付着しやすい場所です。不衛生なスポンジ、布ふきん、シンクで後片付けをすることによって食器に細菌やウイルスが付着しないように注意が必要です。

増やさない

・高温多湿になりやすい水まわりは、特に菌の繁殖がしやすい場所です。家族で共有する布タオルは菌を持ち運んでしまっている可能性も…
手洗いをしてもタオルに菌が付着していれば本末転倒!
毎回捨てられるペーパータオルも活用しましょう。

調理後の食中毒予防の三原則

やっつける

・まな板、包丁などの調理器具にも、細菌やウイルスが付着します。
特に肉や魚、卵などを使った後の調理器具は、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。

濡れた布ふきんでテーブルやキッチンを拭くと、逆に菌を塗り広げてしまうことも。拭き掃除は、濡れた布ふきんではなく、乾いたペーパーふきん・ペーパータオルでの一方向拭きがおすすめです。

乾いたペーパーふきん・ペーパータオルでテーブル上の菌や汚れを取り除いた後、除菌用アルコールスプレーを併用するのも良いかもしれません。

調理後の食中毒予防の三原則出典:松本忠男 『ウイルス・カビ毒から身を守る!』扶桑社、2020年

拭き方によって汚れの落ち方に差があるかどうか、ATP値(ホタルの発酵原理を利用して、生物由来の汚れを数値化したもの)を測定。濡れた布ふきんでの往復拭きは、かえって汚れを塗り広げる結果になりました。

健康を守るお掃除士/医療環境管理士 松本忠男さんコメント

健康を守るお掃除士/医療環境管理士 松本忠男さんコメント

食中毒は、その名の通り食事を通じて発生する症状です。一般家庭において食中毒のリスクを減らすには、食べ物自体に対するケアはもちろんですが、キッチンや洗面所といった「水まわり」を衛生的に保ち、原因となる菌を食事の場に持ち込まないことが重要です。
人の手やふきんに潜む菌への対応策としては、濡れた布ふきんや布タオルではなく都度捨てることができて衛生的に使えるキッチンペーパーやペーパーふきん・ペーパータオルを活用するというのもおすすめです。「脱・布タオル」を水まわりの新常識として、今日からキッチンペーパーやペーパーふきん・ペーパータオルを取り入れてみてはいかがでしょうか。

<松本忠男先生 プロフィール>
フロレンス・ナイチンゲールの著書「看護覚え書」に共感し、35年間、病院の環境衛生に携わる。亀田総合病院では100人近く、横浜市立市民病院では約40人の清掃スタッフを指導・育成し、これまで現場で育ててきた清掃スタッフの総数は700人以上。現場で体得したコツやノウハウを、多くの医療施設や高齢者施設、店舗、家庭などに発信する。

番組出演歴:林修の今でしょ!講座、羽鳥慎一のモーニングショー、あさイチ、ヒルナンデス!、よしごじDays、なないろ日和!、Nスタ、めざまし8、健康カプセル!ゲンキの時間 etc…