口臭の原因はマスクではなく歯周病!?気になる「お口の臭い」の原因と対策

9月 6, 2021

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マスク生活で「お口の臭い」が気になった人は半数以上

新型コロナウイルスの影響でマスク生活が余儀なくされている2021年。マスクの着用と共に、「お口の臭い」に敏感になる人が増えています。2021年に日本フィンランドむし歯予防研究会が全国の歯科衛生士201人を対象に行った調査によると、新型コロナウイルス流行前と比べ診察時に「口臭が気になる患者さんが増えた」と感じた歯科衛生士は60.7%で、増えていないと回答した人の39.3%を大きく上回る結果が出ました。
コロナ禍前に比べて患者さんの口臭が気になる歯科衛生士が増えたことから、口臭の原因はマスクにあるように思えますが、大手前短期大学歯科衛生学科の関根 伸一教授によると「口臭の原因はマスクそのものではない」と言います。

コロナ禍前と比べて、診察時に「口臭が気になる患者さんが増えた」と感じることはありますか?(単一回答)
コロナ禍前と比べて、診察時に「口臭が気になる患者さんが増えた」と感じることはありますか?(単一回答)日本フィンランドむし歯予防研究会調べ

マスクは口臭予防に!お口の臭いを感じる要因は、「マスクについたつば」

関根先生によると、本来マスクは口臭の予防に使えるアイテムだそう。口は乾いている方が臭うため、口の乾燥を防いでくれるマスクの着用は本来であれば口臭が軽減される可能性が高いのだと言います。
それではなぜ、マスクをしていると口臭が気になるのでしょうか。
関根先生が理由として挙げるのは、マスクの内側に付着したつばです。マスクをして会話をするとマスクの内側につばが付着します。つばにはたんぱく質が含まれており、そのたんぱく質が臭いの原因となるのだそう。したがって、マスクをこまめに交換することで、この臭いを軽減することができます。

口臭の原因とは

日本口臭学会が定義している口臭の国際基準によると、口臭には「生理的な口臭」と「病的な口臭」の2種類があります。起床時や臭いの強い物を食べたときの臭い、喫煙者のたばこの臭いなどが気になるのは「生理的な口臭」。一方、歯周病のような口腔内の疾患や、がんなどの全身疾患が原因で起こるのが「病的な口臭」です。

口臭

生理的な口臭(病気ではない)
起床時、臭いの強い物(納豆やにんにくなど)を食べたときの口臭たばこによる口臭

病的な口臭
口腔由来の口臭:歩行可能な人の8~9割、最も多いのは歯周病によるもの全身由来の口臭:がんなどの全身疾患

この口臭の分類の中で、最も多い原因を占めているのが「病的な口臭」に含まれる歯周病です。
歯周病は2001年に「全世界で最も蔓延している病気」としてギネスブックに載りました。2016年に厚生労働省が行った調査では、20代前半25.7%、20代後半31.4%、30代前半33.1%と若年層でも一定数の患者がおり、若いうちから注意が必要と呼びかけられています。
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-02.pdf

口臭の原因 歯周病の予防法

関根先生によると、口臭の原因になる歯周病は、適切なケアを行うことが大切です。

①定期的な検診

まずは3か月に1回、歯科医院で検診を受けましょう。
口腔内のクリーニングだけではなく、正しいハミガキの仕方や歯間ブラシ、フロスの使い方を教えてもらえるため、
歯周病リスクの軽減につながります。

②口を乾燥させない習慣を作る

生理的な口臭、病的な口臭に関わらず、口臭の原因には口の乾燥が大きく関わっています。
食事をするときはしっかり噛んで唾液の分泌を促すほか、頬から顎下にかけてある唾液腺のマッサージも有効です。
また口がぽかんと空いたままになってしまっていると唾液の分泌量が減少し、口の中が乾きやすくなってしまいます。
「ぽかん口/お口ぽかん」の子供や、口呼吸を行っている人、いびきをかく人は口が乾いてしまっているかもしれません。口のトラブルで口を閉じることが難しい場合は、歯科医に相談し適切な治療を行うことで改善されるケースも多いです。

サンスター、唾液腺マッサージ出典:サンスター

③口の中を衛生的に保つ

歯周病の原因には、口の中に残った汚れの存在もあります。
正しいハミガキを学び、口の中を清潔に保つことも予防の1つです。
口臭が気になる方は、歯だけではなく舌もケアすることで口臭リスクを減らせます。
舌のケアにはガーゼやタオルを指に巻き付けて舌を軽くこすったり、舌磨き用ブラシを使用したりすることがおすすめ。
ハミガキも舌掃除も口の中を傷つけることがないように丁寧に行うことが大切です。
傷ができてしまったら、その傷を治そうとして分泌される浸出液も口臭の原因となります。

口の中を衛生的に保つ

気になる口臭Q&A

Q.口臭の原因、歯周病リスクは何歳から?
A.基本的には二十歳頃からです。それまでは歯肉炎という歯茎の炎症がおこることはありますが、これはあまり臭いません。

Q.歯周病ではないはずの子供の口が臭いのはなぜ?
A.口の乾燥と歯茎のターンオーバーが大きな原因と考えられます。
特に口がぽかんと空いてしまっている子供は、口の中の唾液量が減少して乾燥することによる口臭の可能性があります。また幼いうちは歯の生え変わりなどで歯茎から出血が見られることも多いです。歯茎のターンオーバーの際に分泌される浸出液も臭いの原因になります。

Q.虫歯は口臭の原因になる?
A.虫歯そのものは臭わないことがほとんどです。

Q.歯をしっかり磨いているのに臭いが気になるのはなぜ?
A.歯を磨く際、ごしごしと強く磨いて歯茎から出血していませんか?
傷を治そうとして分泌される浸出液は臭いの原因になります。
舌磨きも同様です。ごしごしこすりすぎて傷つけないよう注意してください。正しいケアの方法は歯科医院でも指導しています。

Q.人に会う直前や外出時にできる口臭対策は?
A.水を飲んだり、うがいをしたりするのがおすすめです。
また、アルコールの入っている液体ハミガキでも一時的に口臭を抑えることができます。

Q.歯ブラシを交換するタイミングは?
A.歯ブラシを裏から見たとき、ブラシの毛が背から飛び出して見えたら交換のタイミングです。
ブラシの毛が開いてしまうと細部まで磨くことが難しくなるため、こまめな交換をおすすめします。

まとめ

長引くマスク生活で口臭が気になっている方も多いと思います。最近は抗菌、消臭マスクも多く販売されていますが、基本は口腔ケアでお口の嫌なニオイを軽減できます。

ハミガキはもちろんですが、歯間ブラシやフロスで歯と歯の間に詰まっている汚れをしっかり落とす事で歯茎の出血や歯周病を抑えることが出来ます。最近はスマホ連動した電動歯ブラシで磨き残しチェックも出来る商品もあります。歯茎を傷つけずにしっかりと磨けるのでおすすめです。

とりあえず何して良いのか分からない…という方は、お近くの歯医者さんに相談するとケアしてくれますのでぜひご参考にしてください。

大手前大学

学長:鳥越皓之
設立年度:1966年
キャンパス:さくら夙川キャンパス、大阪大手前キャンパス
学部(学科):国際日本学部 国際日本学科 、現代社会学部(現代社会学科)、
建築&芸術学部(建築&芸術学科)、健康栄養学部(管理栄養学科)、国際看護学部(看護学科)
※1「国際日本学部」は 2022年4月、「総合文化学部」から学部名称変更
通信教育課程:現代社会学部 現代社会学科
大学院:比較文化研究科
学生数:5504人 (2021年5月1日現在)
URL:https://www.otemae.ac.jp/

大手前短期大学

学長:福井洋子
キャンパス:さくら夙川キャンパス
学部(学科) :ライフデザイン総合学科、歯科衛生学科
学生数:484名 (2021年5月1日現在)
URL:https://college.otemae.ac.jp/